久々にCD購入。といってもホヤホヤの新譜でもないのですが。ジャズミュージシャンの菊地成孔さんのやっているジャズ・ドミュニスターズ(JAZZ DOMMUNISTERS)というHIP HOPユニットの「BIRTH OF DOMMUNIST(ドミュニストの誕生)」です。
発売当初はレーベルのサイトでしか取り扱っていなかったように思います。で、もたもたしている間に買いそびれておりました。諦めていたらAmazonでの取り扱いが始まっていました(現在はiTunes Storeでも配信しているようです)。
今時、YouTubeで検索すれば音源はチェックできますし、音楽配信サービスでも試聴できますので「音」や「ビジュアル」はすぐに確認することができます。
YouTubeもいいのですが、菊地成孔さんをよくご存知ない、またJAZZもラップもあまりよくわからない、音楽そのものにあまり詳しくないという方は是非、菊地成孔さんのラジオ* を聴いてみることをお勧めします。ポッドキャスト配信* もあります。
(* 残念ながら2018年12月29日(土)の放送をもって終了。書籍化されています。)
このラジオ番組には「放送作家」が付いていません。選曲から構成、朗読する原稿、フリートーク、曲の送り出しまで全て1人で行っています。曲の送り出しどころか、いわゆるDJ MIX的なこともされます。
番組冒頭の前口上、ラジオドラマ、フリートーク。語彙、リズム、反射神経。ラジオ界はよくこの人を見つけたな、と思いました。前口上をラップでしたり、外国語でしたりと、HIP HOPをよく知らない私からしても「言葉とリズムの面白さ・痛快さ」が入ってきました。
この方は「言葉を操る天才」でもあると思います。ラップは我々が見よう見まねで簡単にできるようなものではありません。ヒップホップファンからは怒られるかもしれませんが「韻を踏む」という行為は洒落というかジョークというか、芸人さんの大喜利、Wコロンの謎かけ、ハライチの漫才にも通じるものがあるように思います。
「旨いことを言う」「おもろい喩え」だけでなく、即興性、瞬発力が求められる。ラッパーや芸人さんは脳内でどのように言語を処理してるのでしょうね? (ちなみに菊地さんは松本人志さんへのリスペクトもあるようです)
もちろん「言葉」だけでなくサウンドの方も必聴。ビートも普通じゃない。ステレオタイプなHIP HOPのイメージで聴くと?????・・・となると思います。
上手く言えませんが、とにかく気持ち良い。
そしてアガる、
a Girl Like You、
配球ミスで被弾、
有給休暇で南スーダン、
・・・失礼しました;
やはり、ラップは簡単ではないですね。